山草です。液タブのPCへの接続についてのお話です。
ノートPCやタブレットではThunderbolt 3等のUSB-Cの上位規格が普及して久しく、比較的最近の液タブであればケーブル一本でPCと接続できて大変便利です。
しかしデスクトップPCの方では必要性が薄いと判断されていたからか、上位のハイエンドマザーボード以外にはDP Altモード対応のType-C端子やThunderbolt 3やUSB 4等の上位規格がなかなか搭載されて来ませんでした。
私が使用しているものが16インチのもので、比較的動かしやすいものであるというのもありますが、デスクトップPCでこそどうにかして液タブをケーブル1本で、着脱しやすい形で使いたい。
選択肢
- 最新の上位チップセットのマザーボードで一台組んで環境を入れ替える
- RTX2000シリーズやRadeon RX6000シリーズのグラフィックボードを使用する
- Thunderbolt3/4やUSB 4拡張カードを増設する
- 怪しいPCIe拡張カードを増設してDP Altモード対応のUSBポートを生やす
概ねこのあたりでしょうか。
最新の上位チップセットのマザーボードではDP Altに対応したUSB-Cポートを搭載したものがかなり増えてきたので、お金があるのであれば確実な選択肢ではあります。が、昨今の事情を考えるとなかなか難しい。
RTX2000/同SuperシリーズやRadeon RX6000シリーズは一部モデルでUSB-Cポートを搭載しており、これよりも古いGPUを使用していたり、既に使用しておりポートが利用できるのであれば有力な選択肢です。
Thunderbolt 3/4やUSB 4の増設カードですが、汎用的な製品は少なく、各マザーボードメーカーがそれぞれの実装を行っているため(MSIのTBTコネクタ等)それらの制約や入手性の面において大いに難があり、拡張カード自体も高価で生産が終了しているケースも多いです。
ASUSはまだ新品でカードが購入できるのでかなりマシな状況かと思われます。
そして今回山草が実際にやってみたのは怪しいPCIe拡張カードを使用したポートの増設です。
拡張カードの紹介
私が購入したのは以下のものです。
CY PCI-E Express 4x & Mini Displayport 1.4(Amazon)
こちらですが、ASMedia ASM3142のチップを使用した通常の2ポートUSB I/FボードにMini DPの入力を追加し、信号を合成して1つのUSB-CポートからDP Alt出力を可能にする力技の拡張カード。
AliExpressだと同じ製品が5000円代で購入できるので、抵抗がなければそちらの方が安いです。

外箱。香ばしい見た目です。大陸産の大量にOEMが存在する類の製品なのでこれという型番名もありません。製品名が長いので、以下謎拡張カードと呼称します。
Display Port 1.4に対応と書いてありますが、おそらくそこまでは対応していません。4K等の解像度の高い液タブや、10bitカラー対応、高リフレッシュレートの液タブを使用されている方はこの怪しい拡張カードには頼らずに別のアプローチをした方が良いと思われます。

中に入っていたのは拡張カード本体(フルハイトのブラケットが装着済)、DP→MiniDPケーブル、ロープロファイルブラケット、PCIeスロット固定ネジx1です。
この付属のロープロファイルブラケットですが、干渉して入らなさそうな見た目をしています。
内部にあっても困りますが、Mini DP入力ポートはブラケット側、外部にあります。
グラフィックボードのDP出力から拡張カードのMini DP入力に付属のケーブルを挿すことになるのでPC背面の見た目が終わります。グラボの出力ポートを食うことになるので、4枚マルチモニター等の環境の方も厳しい。(諦めてチップセット側の出力を使うのが良いと思います)
増設後




特に苦戦することもなく認識までうまくいきました。
なお、液タブを接続した際のみコントラストがやや変だったため色形式だけ変更しています。(他のモバイルモニター等の機器はコントラストの問題が発生しないのでよくわからない)
しばらく使っていますが特に接続が切れたり映像が映らなくなることもなく安定しています。なんか味気ない・・・。
トラブルシューティング
- コントラストがおかしい/色がおかしい
→ビットカラーや色空間、色形式を確認する。検証に使用したCintiq 16(DTK168)だとコントラストが変だったので、RGBフル→YCbCr4,4,4に変更したところMiniHDMIや他のPCでのDP Alt入力と同じようになりました。 - 映像が映らない
→グラフィックボードやマザーボードのDisplay Port出力から拡張カードのMini DisplayPort入力へケーブルが刺さっているかどうかを確認する。また、併せて色空間や形式の確認を行う。




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